いよいよ、同窓会当日がやってきた。

珠利は昔から優しく、可愛いからクラスで人気があったが、本人はあえて気にしない。

昔を懐かしむだけだった。

「珠利ちゃん」

そこへクラスメイトの志樹(しき)とサリが近づいてきた。

志樹は小学校時代はズボンばかりはいて男っぽくスポーティーなタイプだったが、大人になって主婦になり女らしい雰囲気になってきた。

志樹の親友・サリは背が高くおませな感じだった。

「今日はすずちゃんが来てなくて残念ね」

サリは会いたがっていた。

「せっかく久しぶりに『トウリ』の話で盛り上がろうと思ってたのに。ねぇ、シャルロット」

志樹は笑いながら未園の目を見て言う。

「何で私がシャルロットなのよ」

未園は突っ込む。

『トウリ』とは涼夏たちが小学校のころ人気があった中華が出てくる漫画・アニメだ。

シャルロットというのはその『トウリ』に出てくるキャラクターだ。

志樹たち曰わく雰囲気か似ていると言ってたが、未園本人は似てないと言っている。

今もスカパー!の再放送で人気がある。

「でもあのころはみんなで『トウリ』で盛り上がってたよね。すずちゃんなんて中華食べたいとか言い出して」

未園が懐かしそうに言った。


そして、しばらくして同窓会も終わりに近づいたとき、

「高畑、この後みんなで二次会にいかないか」

クラスメイトで涼夏とは幼なじみの折田ヒロオ(おりたひろお)が誘う。

男らしく丸顔だがするどい雰囲気に大工のようなオーラ、あのパッチリした目で見つめられた珠利は一瞬ドキッとした。

そして、小学校時代に涼夏に「彼氏できない」とイヤミを言った男子の一人でもあった。

「折田くん…」

「たっちゃんとみーやも一緒だよ」

ヒロオは親指で尊彦たちを指す。

みーやこと六野雅(ろくのみやび)はヒロオたちと同じグループだ。

見た目は色白で細くミイラとからかわれたこともあった。

「私も行くよ!」

未園はハイテンションでのってくる。

「じゃあ行こうかな」

みんなで飲みに行くことにした。

六本木のバーまでタクシーに乗ることにした。