本当なら忘れてるハズが涼夏は美千代の説教のおかけでトラウマとして頭にこびりついた。

そして“親戚以外の素敵な人を恋人にするしかない”

涼夏に残された道はそれだけだった。

すべてを知っている望にはつらいことだった。


美千代に説教されてケンカしたときにも

「親戚以外のいい男を彼氏にする!!」

宣言してしまい望には残酷過ぎた。

涼夏にとって望は親戚の中では一番安らげる存在だけだった。

にも関わらず、涼夏は特に意識してなかったが、さんざん思わせぶりな言動をとり、結果「親戚だから付き合えない」というような断り方をしてしまった。

そんな思いをして望は最初は美千代を怨んだが、父方の祖父・鉄二(てつじ・美千代にしてみれば次兄)にこれまで通り仲良くするように懇願され、話し合い、美千代を怨まなくなった。

そして怒りのほこ先は涼夏に余計なことを言った同級生に向けられた。


“あの日あのとき、あんなことさえなければ、すずちゃんは俺に振り向いてくれた”

という思いを胸に…。

珠利も望の相談にのっているうちになんですずちゃんはあんな断り方をしたんだろうと思った。


望は大きくなるにつれて綺麗な顔立ちになってきてる。

目も愛らしくかわいい雰囲気を持ち年上に可愛がられそうなタイプだ。

優しくておもしろく社交的で異性の親戚にまでモテる。

それにも関わらず、

「やっぱり、俺って親戚だからすずちゃんの彼氏になれなかったのかな」

と、悩んでいた。

「そんなことないよ。頑張りなよ。望くん」

珠利はこれだけイケメンでモテるのにそこで悩むなんてもったいないと思った。

そしてもしホストになったら売れるだろうと思った。