佐伯さんっ、部活なに入る?
佐伯さんって、彼氏いるのー?
佐伯さーん、由那ちゃんって呼んでいいー?

などなど。人、多すぎでしょ。

やっと話せる感じに人が減ってきた。
「ねぇ、さ、佐伯さん。 わ、わたしのこと覚えてる?」

「‥‥」

あ、やっぱ覚えてない、か‥

「覚えてるよ」

えっ

あ、じゃやっぱ夢じゃないんだ‥‥

「えっ、えっと、あ、あの時‥‥」

すると、佐伯さんは立ち上がった。そしてわたしの耳元で囁いた。

「復讐start」

「えっ?」

私はこれからイジメのターゲットになるの?