好きって言ったら、どうする?











─────そして次の日













「おはよー柑奈!
何?何かすごい顔してるけど?」

「………カナ。」












いつものように登校してきたカナが

私の顔を見て
不思議そうな顔をしながら そう言う。











……何かどころじゃないよ…。













「あ、あのね……。」

「うん?」

「……ゆ、勇さんの方から誘われたの!!」

「…えぇーーー!?マジで?!」













やったじゃん柑奈ー!!と



私の報告を聞いて
きゃあきゃあとはしゃぐカナ。







カナも予想外の展開だったのか

私の肩をバシバシ叩きながら
興奮している。












「ほらやっぱり脈ありだって!!
お兄さん絶対柑奈のこと好きだよ!!」

「そ、それは言い過ぎだけど……
でも すごい嬉しい。」













私もこんなことになるなんて
思いもしなかったから


確かに、こんなに嬉しいことはない。












(と言っても、『店長から浴衣もらった』からって言ってたから
多分それを着るために誘われたようなものなんだけど。)










でも、どんな理由であっても

私にとってはすごい幸せなこと。







店長さん 勇さんに浴衣を渡してくれてありがとうございます…!









私はそう考えながら

ふふ、と笑みをこぼして
カナの方を見た。