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あれから刻々と時は過ぎて
辺りはあっという間に真っ暗に。
時間もすでに8時を回って
もう閉園時間が迫っていた。
「楽しかったですねー!
全然まだまだ遊んでられます!」
「そうだな。」
最後に乗ったアトラクションを乗り終えて
私が勇さんにそう言う。
勇さんはそんな私を見て
軽く頷きながら クスッと笑った。
「あ、今子供だなぁって思いましたね?」
「別に?」
「嘘です!顔に出てますよ!」
すぐ子供扱いしてー!と
私が笑いながら勇さんにそう言うと
勇さんはそれを聞いてから
不意に足を止める。
(────?)
急に歩くのをやめた勇さんに
私はどうしたのかと思って
一緒になって立ち止まった。
そして 勇さんを見上げる。
「勇さん?どうしました?」
「……そういや、あれまだ乗ってねぇな。」
「え?」
あるところを見上げながら
私に向かってそう言う勇さんに
私は彼の見つめる視線を追って
そこを見上げた。

