すると
勇さんが小さく笑みを浮かべて
私に言う。
「いいな、それ。」
「…へ…?」
「柑奈のそーゆーとこ、結構好きだわ。」
そう言うと
勇さんは運ばれてきたお水を口にしながら
上機嫌に微笑んだ。
───ドキッ!!
私はその姿と言葉に
心臓を貫かれたような そんな感覚がした。
(───?!えぇ?!す、す……っ!?)
私は勇さんの言葉に
頭を混乱させて、
反射的に顔に熱を集める。
…いや、意味はわかってるんだよ?
私のどこか何か一部を気に入ってくれてるだけで
私のことが好きとか
そんなんじゃないってことは……
───もちろん、承知なんですけど。
「あ、ありがとうございます……っ。」
「ん。……あ、来たな。」
私が顔を伏せながら
そうお礼を言うと
勇さんはいつものように短く返事をした。
そして
店員さんがこちらに来るのを見つけて
私にそれを知らせる。
(反則だ………。)
勇さんのあんな言葉、反則すぎる。
私はそう思いながら
運ばれてきた
美味しそうな料理を眺めていた。

