「俺ナポリタン頼むから、グラタン頼めば?俺のやるよ。」
「良いんですか?ありがとうございます!」
私が勇さんの提案に
笑顔で頷くと
勇さんも満足そうに薄く笑みを浮かべて
店員さんを呼んだ。
(看病してもらったお礼…にしては少し足りない気もするけど)
勇さんが喜んでくれるなら良いや、と
私は勇さんのその様子を見ながら
ふふ、と笑みをこぼした。
そして
注文を終えて
店員さんが去っていくと
勇さんが 私の方に視線を向ける。
その視線に気づいて
私は小さく微笑み返しながら
勇さんに話しかけた。
「勇さんにもグラタンあげますね。
ナポリタンとグラタン交換で。」
「ん、さんきゅ。」
勇さんは私の言葉にそう言って
軽く頷きながらも
視線を外そうとはしない。
(………??)
私はそれを不思議に思いながら
少しだけ首を傾げ
勇さんへ「あの…?」と尋ねた。

