「どれにすんの?」
「私は えっと………。」
店員さんがすぐに持ってきてくれた
メニューを2人で見ながら
私はどれを選ぶか必死に吟味する。
これからまだアトラクションに
いくつか乗るだろうから
そんなにお腹にたまり過ぎないものが良いかもなぁ……。
そんなことを考えながら
メニューを眺めていると、
不意に
向かいの───勇さんの視線が
あるところに向けられていることに気が付いて
私は顔を上げた。
そして
勇さんの視線の先を見る。
(………あ…。)
勇さんの視線の先───そこには
『ナポリタン』と『グラタン』の文字。
どうやらどちらにしようか迷っているみたいで
私はそれに気付くと
ピン!と頭を働かせた。
「勇さん。」
「?」
そして
私はそんな勇さんに声をかけると
グラタンが書いてあるメニューの場所を指差す。
「私グラタンにしようと思うんですけど
ナポリタンも食べたくて……どっちがいいと思いますか?」
「!」
私が勇さんにそう言うと
勇さんはそれを聞いて
小さく笑いながら
「…じゃあ」と言って 口を開いた。

