(あ〜早く治って〜…お願い〜…。)
せっかくの勇さんとのデート。
一分一秒無駄に過ごしたくないのに…。
そんな風に思っていれば、
勇さんか水を手に持ちながら
私の元に帰ってきた。
そして私の隣に腰掛けて
「飲める?」と尋ねてくる。
「ん……はい、飲みます…。」
「どーぞ。」
「……んっ……ごくっ……ごくっ…
……ありがとうございます…。」
勇さんから水を受けと持って
そのままゴクゴク飲む。
私が飲み終わると
勇さんは私から水を取り上げて、
持っていない方の手で 私の頭を撫でた。
「少し寝とくか?
俺に寄っかかってくれてもいいし。」
「っ……いえ、大丈夫…です…。
でもあの……少しだけ寝させてください…。」
私がそう言うと
勇さんはもちろん了承してくれて
私はそのまま
ベンチに背を預けて 目を閉じる。
とりあえず この目が回った状態をどうにか治めないと…。
そんな風に思いながら
しばらく目を閉じていると
私は段々───
「…………柑奈?」
勇さんの肩に寄りかかるようにして
浅い眠りに、落ちていった。

