「勇さんの好きなアトラクションって何ですか?」
「……んー、ジェットコースター?」
勇さんは周りにあるアトラクションをざっと見渡しながら
1番目立つジェットコースターを見て、そう言った。
あんまり遊園地行きそうなイメージないからなぁ、勇さん…。
そもそもそんなに好き嫌い分けられるほど乗ったことないのかも。
私は隣にいる勇さんを見上げながら
ぼんやりそんなことを考える。
「じゃあ、ジェットコースター乗りに行きましょうか。」
「朝1番にアレ乗って 気持ち悪くなったりしねぇの?」
「あ……じゃあその前に軽くどれか乗っておきましょう。」
勇さんの意見に頷いて
私が彼にそう提案すると
勇さんがパッと あるアトラクションを指差した。
その指が差す先を見てみると───
「あ、メリーゴーランドだ…!」
「お前好きそう。」
「え、何で分かるんですか!」
「何かイメージ。」
私は勇さんがズバリ私の好きなものを当てたことに驚きながら
目の前にあるメリーゴーランドをキラキラした目で見つめる。
でも少し経ってから ハッとした。
(これ好きなイメージって……
私結構子供っぽく見られてるってことなんじゃ?!)
それに気が付いて
勇さんにちゃんと尋ねようとした時には
すでに彼は前を歩いていて。
そして その場から私の方へ振り返ると
小さく笑みを浮かべながら
私を呼ぶ。

