私は自分の頭上で少し拗ねたまま

私の答えを待っている彼を見上げて
そんなことを思う。








この表情とか行動からして

多分それに、間違いはない。










……そうだとすれば…










「…分かった。じゃあ行かない。」

「!」










私がそう言って彼に微笑むと


勇は少し驚いたように目を丸くして
私の目を見た。







私はそんな彼の顔を見ながら
もう1度頷く。










「勇が嫌なら行かないよ。
仲良い子には、個別に連絡入れて会うこともできるし。」










そして再度、彼が安心するようにそう告げた。








勇はそんな私の反応が意外だったのか

腰に回していた手を離して




私を見つめながら、ジッと黙っている。









………?