「…あ、そうだ。
ねぇ勇。相談なんだけど…」

「ん?」









すでに作り終わっている料理をリビングのテーブルに運びながら

彼が私にそう返事をした。






私は「あのね」と話題を切り出しながら


ちょうど作り終えた料理を
お皿に盛り付けていく。









「カナからメールでね、高校の同窓会に誘われてて…。」

「……同窓会?」









私の言葉に
ピクッと耳を反応させながら


彼が私に そう尋ねた。






私はそれに、小さく頷く。










「今週末にあるんだけど…
行ってきても良い?」









私は盛り付け終わったお皿を持って

彼の待つテーブルまで運び、
そう彼に尋ねた。








特に高校の時に男子とあんまり関わりなかったから


そこまで気にすることないかなとは思ったんだけど…







一応こういうのは 言っといた方が良いよね。







私がそう思いながら
傍で彼の返事を待っていると






勇は少し黙ってから 静かに答える。