───トントントン…









「勇ー、もうすぐご飯出来るよ。」

「ん、分かった。」











夕飯を作りながら
リビングにいる勇にそう言うと




テレビを見ていた彼はそう返事をして立ち上がり

私のいる台所へとやってくる。











───勇と付き合いだして半年を過ぎ
もう7ヶ月が経とうとしていた。











今ではすっかり敬語もはずれ

お互い呼び捨てで呼ぶように。








そして今は

お互い夏休みに入り───











「どう?味見してみて。」

「ん…美味い。」











───こうして、私は帰省しているわけです。










春休みに約束した通り
夏は私がこっちに遊びに来て


彼の家と自分の実家に泊まっている。






1人暮らしを始めたおかげか

以前より料理の腕は上達していて



勇にも恥ずかしげなく出せるくらいにはなった。








彼の家に泊まっている間は、

料理はお互い交代でやっている。