好きって言ったら、どうする?











「…ったく…いつからこんな生意気になったんだか…。」

「っ……。」

「…悪い子には、お仕置きだな。」










(っ、え……!?)











彼がそう言うが早いか、





その言葉に目を見開く私に構わず
彼は顔をさらに近づけてきて。









そして気づいた時には───









私の唇は、彼に"喰われ"ていた。










「っ、んん……!」










急にされた口付けに


私は驚きと恥ずかしさで
一気に顔に熱が集まり




いつまでも離そうとしない彼の胸を

急いでトントンと叩く。









そうしてからしばらくして




彼はようやく、キスをやめた。










「っ…はぁ、はぁ……。」

「これに懲りたら、もうからかうな。」










彼は私にそう言いながら

離れる際に
私の頬へ優しくキスを落として





そしてそれから何事もなかったかのように

歩く足を再開させる。











「うぅ…少しからかっただけなのに……。」










私がそう言いながら
少し睨むように隣の彼を見上げると



勇さんは小さく口角を上げながら

少し意地悪く笑っていた。









私に意地悪をしたから、少し満足気。











「勇さん、最近少し意地悪です…。」

「……そりゃそうに決まってんだろ。」










今度は私が少し拗ねながら
彼にそう言うと



勇さんは少し間を置いてから

私にそう言った。







そしてその後私の方に顔を向けて




少し照れ臭そうに拗ねながら
私を見下ろして 言う。











「…俺がこっちにいる間は、俺のこと甘やかしてもらうから。」