「柑奈、少し目…瞑ってて。」
「え…?」
そして彼からそう言われて
私は不思議に思いながらも
彼のその言葉に、黙って従う。
すると不意に彼の腕が首に回ってきて
そうして離れた時には
首に…何かがぶら下がっていた。
私は彼の腕が離れたのを確認してから
静かに、目を開ける。
そして首元のそれに
ゆっくり手でも触れた───。
「…っ……勇さん、これ……!」
「…本当は、去年渡そうと思ってたんだ。
それでその後 告白する予定だった。」
渡せてよかった、と
優しい目をして笑う彼に
私は再び気持ちが溢れだして、
勢いよく彼に抱きついた。
「ありがとうございます……っ!
すごく嬉しいです…!」
「ん…どういたしまして。」
抱きついた私の体を受け止めて
再び優しく抱きしめ返してくれる彼。
…本当に大好きで、愛しくて堪らない。
それにまだ夢の中みたいで、
これが現実だなんて、信じられない…っ。
「……柑奈…こっち向いて。」
「…ん……。」
「…ずっと……愛してる。」
そんな私に
彼は優しく私の頬に手を添えて
静かに…口付けを落とす。
互いの存在を確かに感じるように
何度も何度も、キスをした。
(……あぁ神様……)
彼に出会わせてくれて、ありがとう。
彼に恋をさせてくれて、ありがとう。
彼にまた…会わせてくれて、ありがとう。
私は何度もそう心の中で呟きながら
彼の優しいキスを
何度も何度も───受け止める。

