「よし!これで明日全部揃えば
バッチリのはず!!」
カナが写真を撮り終えてから
私に向かって親指を立てて そう言う。
「ありがとうカナ。
本当に助かります…!」
「どういたしましてっ。
じゃあ、また明日ね!」
「うん、気をつけて帰ってね。」
そう言ってカナを家の前で見送り
手を振って別れた。
カナの姿が段々小さくなっていった頃
私は家の中に戻る。
すると
───プルルルルッ
不意に、携帯の着信音が鳴った。
カナが忘れ物をしたのかと思って
急いで携帯を開いてみると──
(っ、え…?!)
なんと───
電話の相手は、勇さんだった。
私はそれに目を見開きつつも
慌てて通話ボタンを押して
耳に携帯を当てる。
「…も、もしもし……。」
「───もしもし。」
───ドキッ
初めて電話越しに聞く 勇さんの声。
いつもよりも低く聞こえて、
私は思わずそれにドキッと胸を鳴らせた。
「日曜の時間決めようと思って電話したんだけど、今いい?」
「は、はい!大丈夫です…っ!」
私は電話越しに頷きながら答え
体をビシッと姿勢良くしてその場に立つ。
そんな私に
電話の向こうの勇さんが
小さく笑ったような気がした───。

