(…………終わり……なのか…。)
───これが、あいつの答え。
俺はすでにそう思いながらも
まだ諦められない往生際の悪さに
その場から動くことができなかった。
……もう答えはすぐそこに見えてる。
あと何時間待っても
きっとその答えは変わらない。
そう分かっているのに
どうしても───離れる気になれなかった。
(……【絶対】って、約束した。)
来るまでいると約束した
自分の昨日の言葉を
せめて最後に───守りたかったのかもしれない。
あいつへの罪滅ぼしにもならない
そんな約束を───
───いや、そんな小さな約束だからこそ
それくらいは…守りたいんだろうな。
それが最後にあいつにできる
俺の……誠意だと思ったから。
(…………柑奈……。)
お前は……あいつを、選んだのか?
要を……お前は選んだのか?
俺はもう答えを聞くことのできない
その質問を、頭でひたすら繰り返した。
ヒュゥゥゥーー…、と
少し強く吹いた風が
『そうだ』と返事をしてる気がして
俺はそれに1度目を伏せてから
不意に 前へ視線を向ける。
────その、時だった。

