そしてそれがだいたい終わった頃
勇さんがバイトをあがり
一緒にお店を出て家まで帰る。
まぁ 帰るというか、
ただ私が送ってもらってるんだけど…。
「じゃあな。また店来いよ。」
「はい。ありがとうございました。」
家の前に到着して
いつものように分かれる。
それから
勇さんは歩いて来た道を戻って行って
私はそれをしばらく見送ってから
家の中へ入り
───玄関で しゃがみこんだ。
(………本当に、約束しちゃったんだ…。)
つい先ほどの出来事が
本当に夢のようで
私は1人暗い玄関でそんなことを思う。
まだ───ドキドキしてる。
(日曜日雨降りませんように。
晴れますように…お願いします。)
玄関のドアに背を預けながら
目を閉じて 神様にそうお願いする。
当日何を着て行こうかなとか
どんな髪型にしようかなとか
考えることがたくさんあって
私は思わずニヤける口元を押さえた。
勇さんはきっと当日
いつもと同じようにかっこいい───。
私服もオシャレだし
髪型は短いから、そんなに大きな変化はないと思うけど…
(カナに報告しなきゃ。
あと当日の相談もじっくりしよう。)
私はワクワクする気持ちと
まだ当日でもないのに
ドキドキする気持ちを抑えながら
その場から立ち上がって
自分の部屋へ戻る。
とりあえずお風呂に入って、
今日はさっと寝よう──。
そう思って 私は足早に自分の部屋へと向かった。

