▼勇side▼
「進藤くん、どうする?
行きたい場所とかある?」
「………。」
「……進藤くん?」
「!」
歩きながら
隣にいる金田に そう名前を呼ばれ
俺はハッと 意識が現実に戻る。
「悪い、何?」と聞き直せば
金田は歩く足を止めて
俺のことをジッと見つめた。
「……金田…?」
「…柑奈ちゃんのことでも考えとった?」
「!!」
俺が不思議に思って足を止めて振り返れば
金田は俺に向かってそう告げて
無表情のまま こっちを見る。
俺は思わず目を見開いて
そしてそれからすぐに目を伏せ
前に向き直した。
「……違ぇよ。」
「嘘や。…何?1年ぶりに会って
懐かしさに気持ちがぶり返した?」
「…だから違ェって。」
「違わへんやろ。
じゃあ他に何があるゆーねん。」
言えるもんなら言ってみろ、と言うように
怒ってるような声を俺に向ける金田。
俺は金田の方へ振り返って
その目に真っ直ぐ視線を返した。
───本当は、金田の言う通りだった。
俺は再開した後から
ずっと柑奈のことを思い出していた。
……いや
あいつのことはもう…ずっと前から 考えてる。
あいつと話さなくなった『あの頃』より
もっともっと前から───ずっと。
「進藤くん、どうする?
行きたい場所とかある?」
「………。」
「……進藤くん?」
「!」
歩きながら
隣にいる金田に そう名前を呼ばれ
俺はハッと 意識が現実に戻る。
「悪い、何?」と聞き直せば
金田は歩く足を止めて
俺のことをジッと見つめた。
「……金田…?」
「…柑奈ちゃんのことでも考えとった?」
「!!」
俺が不思議に思って足を止めて振り返れば
金田は俺に向かってそう告げて
無表情のまま こっちを見る。
俺は思わず目を見開いて
そしてそれからすぐに目を伏せ
前に向き直した。
「……違ぇよ。」
「嘘や。…何?1年ぶりに会って
懐かしさに気持ちがぶり返した?」
「…だから違ェって。」
「違わへんやろ。
じゃあ他に何があるゆーねん。」
言えるもんなら言ってみろ、と言うように
怒ってるような声を俺に向ける金田。
俺は金田の方へ振り返って
その目に真っ直ぐ視線を返した。
───本当は、金田の言う通りだった。
俺は再開した後から
ずっと柑奈のことを思い出していた。
……いや
あいつのことはもう…ずっと前から 考えてる。
あいつと話さなくなった『あの頃』より
もっともっと前から───ずっと。

