好きって言ったら、どうする?










「ゆ、勇さん……っ。」

「………。」











私が目を丸くしながら彼を見れば

勇さんは黙ったまま私を見下ろして
静かに…その場で腕を組んだ。






その時の勇さんが

あまり機嫌が良くないことを、私はすぐに察する。










「…勇さん……?」

「何かお前、今日変じゃねぇ?」

「──!」










黙っていた勇さんが 不意に口を開いて
私に向けて そう言った。




私はその言葉に
思わずドキッ!と 内心動揺する。










「そ、そうですか?
全然普通ですよ。いつも通り---」

「嘘つけ。何か隠してんだろ。」










相変わらず

勘が鋭い勇さんは
私の言葉に違和感を感じたのか、

やや眉間を寄せながら そう言ってきた。








───少し普段より低くて、重い声色。








私はその彼の声に

思わずビクッと肩を揺らす。









「何隠してんだよ。…言えよ。」

「な、何も───。」

「嘘つくなっつってんだろ。
…何かあんなら言えよ。」










───言うまで逃がさない。






まるで私へそう言うかのように
扉のところに 立ちはだかる勇さん。





腕組みをしながら
真っ直ぐ私を射抜く視線が───鋭い。