『──────勇さん。』










…何度も






何度もあいつの、夢を見る。









俺の名前を呼ぶ柑奈の声が


頭から離れなくて









手を伸ばして起きた先には

あいつの姿はない。










(………何で…)









俺から…離れてくれないんだ。








俺はそんな夢を見て 目を覚ます度に






『あの日』の過ちを────


"自分がつけたあいつの傷"を






何度も……自覚させられる。









…いつまで続くんだ……こんな…こんな…









(………もうやめてくれよ…っ。)









こんな胸の痛みは────いつまで

俺を苦しめるつもりなのか。








……もうこれ以上…









あいつを好きな気持ちを

残させないでくれ────。








▲勇side END▲