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「……なぁ、勇。」

「…はい。」

「…お前、ちゃんと食ってんのか。」









…店の準備中





少し余った休憩時間に

ふと店長からそう聞かれて、俺は黙った。








それを肯定と見た店長が



小さく息を吐きながら
俺に忠告する。








「……ここ最近で
自分がやつれてんの 分かってるか?」

「………。」

「やめてた煙草も再開して…
その調子じゃ、いつかぶっ倒れるぞ。」









そう言って


俺を心配そうに見ながら
厨房から顔を出す店長。







俺はそれを黙って聞きながら


テーブルにある調味料を
綺麗に並べる。









───『あれ』から、3ヶ月が経っていた。









店長に言われたことは
自分でも、自覚しているし



最近痩せたことも、分かってる。







1年近くやめていた煙草も

今ではすっかり、逆戻りだ。








───全ては、『あの日』から一変した。










初めの1ヶ月は




何をしてもやる気が起こらず、
バイトがない日は家にこもって寝ていた。





最近になって

やっと以前に近い活動力が出てきたが





それでも、気分はいつも…最悪だった。










───まるで、世界が違って見える。