────バッ!
俺はそこで飛び起きて
少し汗をかいている自分に気づく。
……夢、か。
(……前にも こんな夢みたな……。)
俺は髪をかきあげながら
そんなことを思い出して
ドクドク---と脈立っている胸を押さえて
静かに深呼吸をした。
……何で、こんな夢見るんだ。
(……俺が、自分で見させてんのか…。)
『あの日』のことが
ずっと引っかかってっから─────。
そんなことを考えながら
携帯の時刻を見て
俺はベッドから起き上がって
バイトの準備をする。
────もう、3月下旬。
あいつも卒業式を終えて
今頃友達と遊んでる頃だろう。
(……このまま…ってわけにはいかねぇよな。)
あの日、何故来なかったのか
俺は未だに 聞けずにいる。
……明日、連絡してみるか…。
(学校も卒業式したし、もうそんな忙しくねェだろ。)
俺はそんなことを考えながら
汗を流すために
服を脱いで、風呂場に向かった。

