好きって言ったら、どうする?

▼勇side▼











(………ん……)










『勇さん。勇さん。』

『!』







背後から

柑奈が俺を呼ぶ声がして



俺はそっちに 振り返る。







………柑奈…?









『勇さん!受験終わりました!』

『あぁ、お疲れ。』

『私もう大学生です!
勇さんと一緒ですよ!』








振り向いて立っていた柑奈は


俺にそう言いながら
嬉しそうな笑顔を俺に向ける。






…そうか、受験終わったのか…






これでようやく、前みたいに会えるんだな。









『じゃあ今度、お祝いに出掛けるか。』

『あ……』








───?





俺が柑奈にそう言うと

柑奈は笑顔を引っ込めて



何やら言いにくそうに
俺に 困ったような視線を向けてきた。






……柑奈?








『…柑奈?どうした?』

『……勇さん、私……
もう勇さんには会いません。』

『……え?』








───え?







俺は思わずそう聞き返して、困惑する。







何で……そんなこと言うんだよ…?









『さよなら、勇さん。』

『っ…待てよ柑奈!待て……!』








俺はそう言いながら


段々と遠ざかるように
後ろへ下がっていく柑奈を



引き止めるように 追いかける。








っ……何で、何で……!









『何で追いつかないんだよ……っ!』








どんなに走っても

どんどん遠ざかっていく柑奈に




俺は手を伸ばして
あいつを掴もうとする。









『…さようなら。』

『っ、柑奈……!』









(───柑奈っ!!)