好きって言ったら、どうする?







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それから






塾での面談も終わり

私は家に帰る。






要くんは面談があると言って

今日は一緒に帰らずに、塾で別れた。










「ただいまー。」

「柑奈、おかえり。」










家に帰ると

お母さんが夕飯を作って待っていて





私はリビングに鞄を置いて
テーブルの前に座る。










「お父さんももうすぐ帰ってくるから、少し待っててね。」

「うん。分かった。」









お母さんはそう言うと
パタパタと忙しそうに台所へ戻って行って



そしてそれからまた 何か料理を始める。






私はその様子を眺めながら


じっと…静かに考えていた。










(………本当は)









お母さんとお父さんも、地方に行くことには賛成してる。






第1志望の大学のことは

夏前から言ってたし





それが見込めると夏に話した時も

お母さんは特に 喜んでいた。









……決心がつかなかったのは

私の方だ。










彼のことが心に引っかかって






どうにも決めることが出来なくて



ずっと…先延ばしにしていた。










(……あの日に話していたら)










彼は私に───

「行くな」と言ってくれたのだろうか。







それとも私に

「行って来い」と背中を押してくれたのだろうか。









───今となっては
もう聞くことができないその答えを








私はずっと…求めていたのかもしれない。