そして
お互い食べ終わる頃に
私はカナの指示で、席を外して
トイレへと1人向かう。
聞き終わったら、カナから携帯に連絡が入るという流れ。
(ど、ドキドキする……。)
今まで何だか怖くて聞けなかったけど、
やっぱり気になってはいたから…
いたらきっと、ショックは大きい。
私はトイレに籠りながら
その時間を緊張した気持ちで過ごした。
そして、それから少し経って
携帯に、カナからメールが来る。
…もしかしたら、この中に
聞いた結果が書いてあるかもしれない…。
私はそう思って
ゆっくりと 携帯のメールを開いて…
(せ、せーの……っ。)
そして、その内容を見た。
「───!」
そこに書かれていたのは
紛れもない……朗報。
『彼女募集中だって。
好きな人もいないらしいからチャンス!』
私はそれを見てから
思わず、口元を手で押さえた。

