好きって言ったら、どうする?









────そんなことを話していれば




いつの間にか電車は駅に到着して。







人がたくさん降りていく中を

要くんは私を誘導しながら
一緒に降りてくれる。







そして改札までたどり着き、そこで私達はひと息ついた。










「人多いね…。
要くんと一緒で正解だったかも。」

「そうだね。こんな中で仲通り見つけるの大変だっただろうし。」









俺のおばあちゃん家がここら辺で良かった、と

要くんも私にそう言って笑って



私達は互いに時間を確認する。








…7時まで、あと10分。








余裕とまではいかなかったけど、遅れずにつけそう。









「待ち合わせ7時?だっけ?」

「うん。」

「そっか。じゃあ行こう。」










遅れちゃ大変だもんね、と



要くんは私の手を取って

再び人混みの中へと
足を進めていく。





私は自然に繋がれた手に
少し驚いて、要くんを見上げた。










「か、要くん。」

「ん?」

「手…っ。」

「あぁ、ごめん。
でもそうじゃないと多分、北澤はぐれちゃうと思って。」










私の方へ振り返りながら
そう答える要くん。





天然な紳士ならではの
優しい行動だった。










「そ、そっか。
ごめんね、ありがとう。」

「いえいえ。」









そう言って要くんは私の方を見ながら、優しく笑う。





私はそれに感謝しながら



要くんと一緒に、混雑する街の中を歩いていった。