好きって言ったら、どうする?








「たまたま、聞こえちゃったんだ。
……勝手に聞いてごめん。」

「あ…ううん、大丈夫だよ。」









私は要くんにそう返して

小さく笑みを浮かべる。









…いつかはどうせ 知られること。









それにまだ受験するってだけで

決まったわけじゃないし───。









「…第1志望が、地方なんだ。」

「………。」

「でもまだ受かるかわかんないし、
受かっても親と話し合って決めるから…」









だからまだ、決定じゃないよ






私がそう言うと


要くんは小さく「そっか…」と返して





それから少し視線を逸らして 黙った。








私も何も言わず
要くんの言葉を待っていると






少ししてから…要くんが口を開く。










「それ、お兄さん知ってるの?」

「…ううん。今日言うつもり。」

「…そうなんだ。」









要くんはそう言うと

小さく ふーっ、と息を吐いて






それからいつものように笑顔を浮かべて
私に顔を向けた。









「ちゃんと知れてすっきりした。」

「ごめんね、黙ってて…。」

「ううん。
…あ、それプレゼント?」









要くんは


それから話を切り替えるように

私の持っている紙袋に視線を向けて、そう尋ねてくる。







私がそれに頷くと


「わぁ〜、本当青春。」と
優しく笑いながら 私をからかう。









「何買ったの?」

「えっと、ニットだよ。シンプルな。」

「服かぁ、いいね。」








俺プレゼントでまだ服もらったことないかも、と




要くんは紙袋を見ながら
少し羨ましそうに目を細めた。





そして紙袋からかう視線を上げて


私の目を見ながら
核心をついてくる。