---トントンッ
「!!」
───そんな時
考えに耽っている俺の肩に
誰かの手が置かれて
思わず驚いて 後ろに振り返る。
噂をすればのタイミングで まさか……
「………え。」
「やっほー進藤くん!
こんな所で会うなんて偶然やな!」
───なんて
そんなことはやっぱり起きなかった。
後ろを振り向いて そこに立っていたのは
今日のためにめかし込んだ
クリスマスモードの 金田だった。
俺は少し期待した自分の気持ちを隠して
いつもと同じ態度で
金田に視線を向ける。
「何してんの、ここで。」
「…ここで待ち合わせしとんねん!
進藤くんは?あんたも待ち合わせ?」
俺の言葉に金田はそう答えると
同じことを俺に尋ね返してきて
俺はそれに「まぁ…」と軽く返した。
…金田もここで待ち合わせしてんのか。
(まぁ…ここ待ち合わせにうってつけだもんな。)
店長が勧めてきた位だし。
「なぁ、待ち合わせまでまだ時間あんねん。一緒に待ってもええ?」
「え…あぁ、まぁ別に。」
俺は時計台を1度見てから
金田にそう返す。
まだ時間まで15分。
…柑奈が来た時に別れればいいか。

