「あ………っ。」
「……ちゃんと 話そうとは思ってた。」
でも夏休み入っちまったから
連絡するタイミング見失って───、と
ズボンのポケットに手を突っ込みながら
やはり気まずい話題だからか、
視線を逸らす勇さん。
そんな彼の様子を見て
───ドクンッドクンッ、と
鼓動が大きく鳴って 動きが早まる。
……何を、言われるんだろう。
(……覚えてはいるみたいだけど……。)
───忘れて欲しいとか 言われるのかな。
…もし勇さんが、今 愛理さんと付き合ってるなら
それも───十分にあり得る。
そう思いながら
不安と緊張で
私が黙り続けていると
勇さんは更に言葉を続けようと
口を開く。
しかし──────
───コンコンッ
「!」
「!」
そんな時に
タイミング良く…部屋の扉が
誰かに ノックをされた。

