好きって言ったら、どうする?









「柑奈ちゃんは今何年生?」

「えっと、3年です。」

「おー、じゃあ受験生かー。
勉強大変でしょー?」











そんなことを考えていると


ふとお兄さん達に話しかけられて



私は少しびっくりしながらも
その質問に答える。








すると途端に


「志望校決まったー?」とか
「どこの高校行ってんのー?」とか

色々と尋ねられて




私は どれから答えよう、と
「えっとー…」と言葉を詰まらせる。








すると不意に




いつの間にか厨房から出てきた彼が


私の背後から
お兄さん達に向かって言った。










「話し中悪ィけど、ちょっとこいつ借りる。」

「!」










そしてそう言うと


勇さんはお兄さん達から私を引き離し、
厨房の裏へと連れて行く。





どうしたんだろう、と思いながら
引っ張られるままついて行くと




勇さんはあの事務室に入り

同時にパタンッ、とドアを閉めた。












「……さっき 言い損ねたんだけどよ。」











そして



部屋に入るなり そう言って
私に話し始める。






私はそれを黙って聞きながら

勇さんを静かに見上げた。












「………夏前の……」

「……?」

「………俺が熱出した日のこと、ちゃんと話して無かっただろ。」

「!」











──────そして










ここにきてようやく



『あの日』の話が───話題に浮上する。