「…今日お前来ねぇと思ってた。」
「あ…えと、
店長さんからこの前教えてもらって…。」
「だろうな。
俺も誕生日教えた覚えなかったし。」
俺もそんなに人に誕生日言わねぇから、と
小さく笑いながら言う勇さん。
少なからず、私がここへ来た時
驚いたらしい。
まぁ、知ったの3日前だったんですけどね……。
「……夏、ずっと塾だったのか?」
「あ、はい。毎日塾でした。」
「へぇ。じゃあ毎日勉強してたんだな。」
息抜きしなくてよく平気だったな、と
勇さんはカウンターに
顎肘をつきながら 私を見て言った。
確かに毎日塾で
何度もへばりそうになったけど…
みんな頑張ってるから、休んでられなかったって感じだったなぁ…。
「正直結構しんどかったですよ。
毎日すごい疲れましたし。」
「息抜きしねぇからだろ。
俺なんか結構サボってたぞ。」
「あ、そうなんですか?」
「あぁ。割と適当に過ごしてた。」
大学受かった時ギョッとした位、と
自分で言いながら小さく笑っている勇さんに
私もつられて 小さく笑う。
……塾の友達と話すのも楽しくて
何だか安心するけど
こうやって─────
勇さんと一緒にいる時のほうが
ずっと…安心できる。
2カ月ぶりに会ったから余計に…なのかな…。

