「お、お久しぶり…です……。」
「夏前とあんまり変わんねぇな。
……少し髪伸びたか。」
「は、はい。勇さんも……。」
お皿を洗いながら
以前と変わらない態度で
私にそう言う勇さん。
私も同じように返すと
勇さんは「だろうな。」と言いながら
薄く笑みを浮かべた。
────全然、変わらない。
(とりあえず……避けられたりは、ない…みたい……?)
私は
胸のうちの不安が少し取れて
ほっと…胸を撫でる。
……良かった、避けられてなくて……。
「……突っ立ってねぇで、座れば?」
「え?あ…っ、はい!」
お店の入り口で
ホッと胸をなでおろしている私に
勇さんがそう言うと
コンコンッ、と
指で カウンターの1番奥の席を叩いた。
───私の、いつもの席。
私は言われた通り
その席に2カ月ぶりに腰を下ろすと
勇さんも厨房からカウンターの方へやってきて
私の隣に、静かに座る。

