「俺彼女いないよ?」
「あれ、そうなの?」
てっきり、いるのかと思ってた…。
私がそう言うと
要くんは小さく笑いながら
「それがね〜」と私に返す。
「好きな子はいるんだけどね。」
「あ、そうなんだ!」
「うん。それも塾の子。」
「え!!」
そうなの?!と
私が要くんの言葉に驚いて声を上げると
要くんは少し恥ずかしそうに
「あはは」と笑った。
…そっか…塾に好きな子が……。
(グループにいる子……かな…??)
塾のいつもいるグループには
女子は私以外に3人いる。
1人は彼氏持ちだから
他の2人のどっちかかな…??
そ、それとも
彼氏持ちの子に片思い……?!
「さっきのメールはまぁ…一応それ関連というか…。」
「そうなんだ…!良いことだったんだね!」
「んー…まぁ?」
そんなことを考えていると
要くんが私にそう言って
携帯をポケットに戻す。
そして再び頬を薄く染めながら
照れたように、そう頷いた。
…そっかぁ……要くんも片思い中かぁ……。
「要くんなら、きっと両思いになれるよ。」
「…そうかなぁ。」
「うん。私はなれると思う。」
私がそう言うと
要くんは小さく笑いながら
「ありがとう」と、私に返した。
きっと相手の女の子と要くんは
上手くいくと思う。
だってこんな完璧な人が選んだ
女の子なんだもん。

