「いつもこの時間に来るからね、北澤。
だから渡せると思って買っといたんだ。」
「わぁ…ありがとうっ!いただきます!」
「どういたしまして。
……ていうか、北澤 今日私服だね?」
私が要くんからアイスを受け取って
オアシスだー!とはしゃぎながら
パッケージを開けていると
要くんがふと、私の姿を見ながら
そう呟いた。
私はそれに頷きながら「うんっ。」と答える。
「今日はさすがに暑くて……
制服じゃ耐えられないかと思って。」
「そうなんだ……
可愛いね、夏の私服。」
(…………へ…。)
私が理由を説明すると
要くんは軽く納得した後、
少し小さい声で 私にそう言った。
私は思わず
その要くんの言葉に目を丸くする。
……か、可愛い…だなんて…。
そう言われて
私が少し照れくさくなって
視線を下に向けると
その様子を見ていた周りの男子が
ニヤニヤと笑みを浮かべながら、
要くんのことを冷やかした。
「あらヤダ!要が北澤さん口説き始めてる〜っ!可愛いですって!」
「ひゅ〜〜!やっぱり要は北澤狙いか〜!」
「なっ…!おい!やめろよっ!」
別にそんなんじゃないから…!と
要くんは男子たちに怒りながら
顔を少し赤くする。
そんな要くんの様子に男子たちがますますからかい始めると、
要くんはムキになりながら
更に 顔を赤くした。

