(もう8月後半、かぁ……。)
私はそんなことを考えながら
かんかん照りの空の下を
1人ゆったり歩く。
本日も、これから塾。
毎日こうして塾に向かう生活にも慣れて、
今はもうルーティン化している。
「…っ………あっつ……。」
そんな塾へ向かう途中、ついそんな一言が漏れた。
(今日は制服じゃなくて私服なのに……
ノースリーブ着てるのに……うぅ…。)
これまで私服を選ぶ面倒を省くために
制服を着て塾に行っていたが
今日はこれまでよりさらに暑い
最高気温の日だと予報を見たため
急遽、私服に変更。
…それでも、やっぱり暑いものは暑い。
(うぅ……でも制服よりはマシかな……。)
私はそう思い直し
だらだらと歩き始めてしまった自分の体を
引き締めるように、ピンッ!と正し直す。
そしてなるべく早足で塾へ向かうと
───向こうから
集団で塾に向かってくる学生たちが見えて
彼らは私に 大きく手を振ってきた。
「柑奈ちゃーーーんっ!おはよーー!」
「北澤さーーん!やっほー!」
「おはよー北澤ー!」
そしてそれと同じくして
私を呼ぶ声が次々に聞こえて、
私はそれに笑顔を浮かべながら
手を振り返す。
そして皆の方へと駆け足で寄った。
「皆おはよう!そっちから来るの珍しいね。」
「アイス買ってたんだ。
あっ、はいコレ。北澤の。」
「え、私のも…?!」
そう言われて要くんから差し出されたのは
皆が食べでいるものと同じ
氷系統の、アイスバー。
まさか私の分まで用意してくれてるとは思わず
私は驚きながら
差し出してくれている 要を見上げた。

