好きって言ったら、どうする?








「別に何も……。どうして?」

「ん?いやだって……ねぇ?」










私が尋ねると


要くんは意味深に微笑みながら
私の顔を見て



『当然じゃない?』というような顔をする。











「お兄さん、俺のこと嫌がってるみたいだから。」

「え?」

「俺と北澤が話してて、怒ってたんじゃないかと思って。」










(────!)










私がその言葉を聞いて ハッとすると


要くんは「あ、やっぱり。」と
笑みを深めて、笑った。











「もしかして、お兄さんから怒られた?」

「あっ……いや…
…怒られては、ないんだけど…。」










私はそこまで言って

あとは要くんの解釈に任せる。








…嫌だ、とはちゃんと言われた。





でも 話すなとは言われてないし、

要くんのことを直接あれこれ言われたこともない。











「ふーん、そっかぁ…
あ、塾着いたよ。」

「あ…本当だ。」










そんなことを話しながら

要くんと歩いていると、
いつの間にか塾に到着していた。







この前と、またデジャヴ…。







そんなことを思いながら

この前と同じように、2人でエレベーターに乗り込むと




再び 要くんが口を開く。










「夏休みの間は、お兄さんと予定とかあるの?」

「ないよ。毎日塾だもん。」

「あ、そっか。俺らの方が休み無いか。」










じゃあ夏休み明けまで我慢だねー、と



要くんが少し眉を下げながら笑うのに
私も合わせて

「うん。」と頷きながら苦笑いをした。









……1ヶ月半かぁ……長いなぁ。