好きって言ったら、どうする?







そんな風に

塾に向かう途中 何度も百面相をしていると




後ろから





クスクスと笑う声が静かに聞こえてくる。











「きーた澤っ。」

「わっ…!要くん!」












ポンッ、と

肩を叩かれながら名前を呼ばれ
驚きながら彼に振り返った。







前に会った時も、こんな感じだった気がする…。












「今、何か悩み事考えてたでしょ。」

「え!何で分かるの…?!」

「あははっ、後ろから見ててもバレバレだったよ。」












感情が歩き方に出てるよ、と



笑いながら言う要くんの言葉に

私は思わず恥ずかしくなる。








そ、そんな分かりやすかったんだ……っ。











「忘れてください……っ。」

「やだ。面白いから覚えとく。」

「ちょ、要くん〜〜っ!」












私の反応を見ながら

あはは、と笑う要くん。







……私、完全に要くんに遊ばれてるなぁ…。









そんな風に私が思っていると



要くんは笑うのをやめて

いつもの優しい笑みで、こちらを見てきた。











「それで、どうだった?」

「え?」

「お祭り。
あの後、北澤拉致られちゃったから。」











───あのお兄さんに。






要くんはからかう様にそう言うと


クスッと笑みを浮かべながら

私にそう尋ねてくる。









私はそれを聞いて



思わずまた、あの海での出来事が
頭によぎった。