好きって言ったら、どうする?










私は心の中でそう言いながらも




勇さんの言葉で赤くなった顔を
隠すように少し俯かせて




彼に、返事を返した。










「……あ、えっと……その……。」

「…………。」

「……わ、私も
勇さんといると 安心します……。」












バクバクと心臓を鳴らしながら



私は勇さんの言葉に

つい同じように
そんなことを口に出す。









(…自惚れるなって言い聞かせながら、
完全に私…自惚れちゃってるかも…。)









私は 正直そう思いながらも


言葉を撤回することはしなかった。









───私も同じ気持ちだと

少しでも伝われば良いと思ったから。











「----------。」












しかし勇さんは



私の言葉を聞き
少し驚いたような顔をして

黙って───私を見上げた。












(っ…あ………。)













私はそれに

しまった、と思って
思わず咄嗟に 視線を逸らす。










……や、やっぱり不自然だったかな…っ。











(うぅ、急に恥ずかしくなってきた……っ!)












私はそう思い


何も口にしない勇さんから逃げるように
その場で立ち上がった。





そしてその場を誤魔化すように

慌てて勇さんに言う。












「あ、えと…っ!じゃあ私もう帰りますね!!」












そう言って




私はその場で頭を下げて

逃げるように、荷物を肩にかける。








そして勇さんへ
再度、「お大事に。」と声をかけた。












そして












「し、失礼しま---」












『失礼しました』







そう言って部屋を出ようとした

その時だった───。