(……や、やっぱり聞かないほうがよかったかな……?)
沈黙が長引いて
私は内心少し焦り始める。
言いづらい質問をしてしまったと後悔しながら
『言いたくなかったら良い』、と
そう言おうとした
その時だった。
「……………なんか…」
「……!」
「………安心すんだよ、お前がいると…。」
勇さんは
熱に侵された視線をこちらに向けて、
静かにそう口を開く。
私はその言葉を聞いて
思わず、目を丸くした。
───私がいつも、思っていたことだったから。
「…だから……
…あいつに取られるかと思ったら…すげェ不安だった。」
「っ…。」
「………嫉妬してた、あいつに…。」
(っ────!)
いつもより
素直な言葉をこぼす勇さん。
その言葉のどれもが嬉しくて
私は徐々に高鳴りを増す胸を
思わず手で掴んだ。
──────や、ばい。
(っ…本当に……自惚れちゃうよ……。)
そんな嬉しい言葉ばかり言われると
勘違いしそうになる。
───勇さんも
少しは私と、同じ気持ちなのかも…って。
私はそんな
自分の思い上がる気持ちを
必死に抑えようと
高ぶる自分の心を
一生懸命落ち着かせる。
─────これは全部、熱のせいだと。

