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「………ん…。」
いつの間に寝ていたのか
ふわふわする意識の中、
何だか辺りが暗いような気がして
私は目を覚ました。
(…あ……私あのまま寝ちゃったのか…。)
勇さんのベッドに乗っけていた頭を
ゆっくり上げて
軽く伸びをしながら
壁にかけてある時計を見上げる。
「………え?!7時半?!」
そして、時間を確認して
私は思わず驚愕の声を上げてしまった。
なんと
3時間も寝てしまっていたらしい。
(た、大変…!長居しすぎちゃった!
早く帰らないと……!)
そう思い、慌てて髪を整えて
その場で立ち上がる。
荷物を持って
静かに部屋を出ようとすると
───その時
小さく、部屋に勇さんの声が響いた。
「………柑奈……っ。」
「───!」
そう名前を呼ばれて
少し驚きながら振り返ると、
勇さんはベッドに寝たまま
起きている様子はなかった。
……寝言……?
「………柑奈…。」
「……勇さん…?
私なら……ここにいますよ。」
少し心配になって
彼の近くに寄り、顔を覗き込みながら
小さくそう呟くと
それで目を覚ましたのか
勇さんが薄っすらと
閉じていた瞼を開く───。
そして
起きたばかりでぼんやりしている視界で
目の前の私を
真っ直ぐに捉えた。

