好きって言ったら、どうする?











(っ………私ってば、病人相手に何考えてるんだろう……。)












あっちは弱ってるのに


一方的に意識しまくりで、
ドキドキしたり赤くなったり…





不謹慎にもほどがあるってば!!











(今から……うん、今から切り替えよう。
ちゃんと、ちゃんと看病頑張ろう。)












私は階段を降りる手前で
そう心の中で唱え、

ゆっくりと階段を降りる。






そして



すでに開店して
お客さんの入ってるお店の暖簾をくぐり


厨房の中に入って、店長に声をかけた。












「店長さん!
勇さん全部食べ終わったので、お皿洗っておきました。」

「お、食ったのかあいつ!?
さすが柑奈ちゃんさまさまだな!」












昼に俺が持って行っても断ったくせによ!

と、店長はケラケラ笑いながら
私からトレーを受け取る。




そして「ありがとなー!」と私に言って

すぐに仕事に戻っていった。








そんな店長さんの後ろ姿を見ながら

無意識に小さな笑みを浮かべる。










(何だか店長さんって勇さんの親みたいだなぁ…。)











本当に可愛がってるんだなぁ、と
私は改めて2人の絆のようなものを感じ取って

思わず、笑みをこぼす。










(……あ、そうだ。
上に荷物持って行こうっと…。)











そして私は


そばに置いてあった自分のカバンを見て
そう思い、それを持ち上げる。







…勇さんが寝て少し経った頃に、私も家に帰ろう。











(逆に長居しすぎは迷惑かもしれないし…。)










私はそう思いながら


荷物を持って再び階段を上がり、
勇さんの部屋に戻る。









静かに部屋に戻れば



すでに勇さんが
ベッドの上で 目を閉じて横になっていた。











(良かった、寝てくれてる……。)











無理して動いたりしてたらどうしようかと思ったけど、そんなこともなく


私の言った通りに眠り始めてくれていて
ホッと安心する。








私は彼の近くに寄って

そこにカバンを下ろすと





床に膝をつきながら
勇さんの様子を側で眺めた。