しかし
勇さんが下敷きになるように
私の体を受け止めてくれたおかげで
私は特に衝撃を受けることはなく……
「っ……。」
「っ……す、すみません勇さん!
背中打ちました…?!」
私はぎゅっと瞑っていた目を開けて
慌てて勇さんにそう尋ねる。
勇さんは
「ん……。」と小さく声を漏らして
薄く目を開け 私を見上げた。
「……俺は別に…
…お前は?大丈夫か?」
「は、はい。勇さんが受け止めてくれたので……。」
私が心配しながら勇さんを見ると
勇さんは私の答えに
「そうか…。」と、少しホッとしたような息を漏らして
私を見上げていた。
「ごめんなさい、ご迷惑かけて……っ。」
「…気にすんな……別に大丈夫だから。」
私が謝ると
勇さんは優しくそう言って
私に手を伸ばして
頭をポンポンッと撫でる。
彼のいつもの癖だ。
私は勇さんのそんな行動に
いつもの安心感を少し抱きつつも
そこでようやく
今の自分の状態を把握する。
(…っ、わぁ!?
私、勇さんの上に乗っかって…!?)
体を密着させるように
彼に乗っかっていた私は ハッとして、
腕をベッドについて
とりあえず 上半身を起き上がらせた。
その状態ですら、押し倒しているようで
何だか恥ずかしくなる。
「す、すみません!今退きますね…!」
「ん…。」
そう言って、私はゆっくりと
勇さんから離れるためようと試みる。
────しかし
私のその試みは
腰にある『何か』によって阻まれた。

