人が密集している屋台の通りを
2人で進んでいけば
小さい頃よくやっていた
ヨーヨー釣りの屋台が見えてきた。
実は
この歳になってもまだ
ヨーヨーを見ると、テンションが上がる。
でも、それを知られたら
また子供だと思われそうなので
私はなるべく それがバレないように平然を装った。
(………あの水色の可愛い……。)
プールの中に浮かんだ
水色のヨーヨーに目がいく。
私は黙ってそれ見つめながら
そのまま
その屋台の前を通り過ぎようとした。
「………。」
───でも
そこで、勇さんが足を止める。
不思議に思って、私も思わず足を止めた。
「……?勇さん?」
「すいません、1回やります。」
「!!」
え───、と
思わず声が出そうになった。
勇さんはヨーヨー釣りのお店の人に
そう言って、お金を渡すと
その場にしゃがんで
ヨーヨーが浮かぶプールを見つめる。
そして
隣に立っている私を 静かに見上げた。

