(だ、だから手繋ぐってこと………?!)
まさか、こんな展開になると思わず
私の身体は一気に緊張する。
だけど勇さんの言う通り、
こんなたくさんの人の中で逸れたら
その後、なかなか合流出来ないだろう。
(……勇さんは、そんなに意識してないみたい……。)
勇さんにとっては
特に手を繋ぐことに抵抗はないらしい。
私はそんな勇さんの様子を見ると
覚悟を決めるように 1度深呼吸をして
そして……勇さんの手を、軽く握った。
(────っ。)
すると
今度は勇さんの方から、
しっかりと 手を握り返されて
私は思わず
心臓をドキッ──!と 高鳴らせる。
……天然の優しさって、罪だと思う。
「絶対離すなよ。しっかり握っとけ。」
「っ……は、はい…。」
そしてまたもやそんな発言をされ
私は返事をしながらも
ドキドキと心臓を鳴らしていた。
……繋いだ手から
この鼓動の音が、バレませんように。
そんなことを願いながら
私は、勇さんと一緒に
屋台のある道中へと 進んで行った──。

