「勇さんの浴衣姿見て倒れたらどうしよう!私絶対引かれるよ!」
「あはは、大丈夫だよ倒れないって。」
顔は赤くなるかもしれないけど、と
カナがサラッとそう言って
私に向かって笑い声をあげた。
わぁ〜…想像つくなその自分……。
「まぁでも、それも可愛いなって思ってくれるよ お兄さんなら。」
「うーんそうかな……。
変な子だと思われなければ良いけど…。」
そんなことを話していると
電話越しにカナのお母さんがカナを呼ぶ声が聞こえて
カナはそれに返事をしてから
「ごめん、電話切るね!」と私に断り
そのまま通話を終了する。
電話をベッドの上に置いてから
はぁ〜…、と
私は静かに息を吐いた。
そして
私も準備を始めようと思い、
ベッドから体を起こして
メイクや髪の毛のセットを始める。
髪型は、この前要くんが決めてくれた
あのヘアスタイル。
何度か練習して
今は何とか出来るようになった。
(勇さん気に入ってくれるといいなぁ…。)
そんなことを思いながら
準備を進めていると
直に
お母さんから、着付けをすると下に呼ばれる。
私はそれに返事をして
自分の部屋を出て行った。

