惑星(ほし)が僕らを結ぶから

ある金曜日の夜。

僕はバイトが終わり、
家まで歩いて帰っていた。

10月も終わりがけの時期ということで、
少し寒かった。

あるクラブの前で不良ぽい見た目の男2人が、女の子をナンパしていた。

「ねぇー、1人なの?
俺たちと一緒に遊ばない?」

そう言って1人の男が、女の子の腕を
掴んでいた。

「やめてください!」

(うわぁー、最悪。上手く素通りして行こ)

家まで帰るには、このクラブの前を通るのが、1番の近道だった。

僕がその前を通り過ぎようとすると、
キャップをかぶった少年らしき人が
走ってきて、男を殴った。