惑星(ほし)が僕らを結ぶから

お泊まり当日、
僕は雪を迎えに行った。

雪と僕の家の距離はそこまで遠くないので、途中スーパーによって夕飯の材料を買い、歩いて僕の家に向かうことになった。

「星矢、何が食べたい?」
雪がそう聞いてきた。

「うーん、雪ちゃんが1番得意な料理は?」

「得意っていうか、よく作るのはオムライスかな。私もれんも好きだから。」

「じゃあ、オムライスをお願いします。」

「わかった!」

そう言って、オムライスを作ってくれることになった。


材料を買い終わった後、
雪はお泊まりセットと買物袋2つを持っていた。

自分で持つのが癖になっているらしく、
僕には持たせてくれなかった。

でも、さすがに重そうだと思った僕は雪の荷物を奪った。

「えっ、別に自分で持つよ。」

雪はそう言ったけど僕は構わず持って行った。

「ありがと…」

「別にいいよ」

だって、雪に感謝して貰えるなら
大したことじゃないと思ったから