惑星(ほし)が僕らを結ぶから

「あっ、まぁ、昔、空手やってたから…
田中先生は何か習い事してたの?」
と質問をした。

すると突然、
私の唇に柔らかい感触があたった。

「観覧車の頂上だったから…
ほら、よく言うでしょ…」
そう、先生は顔を赤くしながら言った。

「あっ、ありがと。すごい嬉しい。
私、はじめてのキスが先生で良かった。」

「ほんと? よかった…」
そう言い先生はもう1度、私にキスをした。
とても、温かくて優しいキスだった。


観覧車を降りた後、
私たちは手を繋ぎながら車にむかっていた。

「あのさ、雪ちゃんって僕のこと
田中先生って呼ぶけど、今日から禁止ね」

「えっ!?」

「お願い。 名前で呼んで…」
先生は耳元でそう囁いた。

「せ、せいや…」

「いい子だね。
いい子にはご褒美あげなきゃ。」

そう言って先生はキスをしてくれたのだった。