惑星(ほし)が僕らを結ぶから

僕の名前は “田中 星矢”
大学3年生でこの塾には
2年のときから働いている。

僕が働いている塾は個別指導で、
講師1人につき生徒は2人という方式だ。

そして、その白雪姫こと“星町 雪”の担当を
受け持っていた。


毎週火曜に彼女は来る。
彼女が来る日は一緒に働いている奴らも
少し興奮ぎみだった。

「おぉー、今日は白雪姫が来る日か!」
大学は違うが、同学年で仲の良い
宏介がそう言った。

「あぁ、そうだな」

「お前はいいよな。あんな可愛い女子高生
相手に授業ができて。俺はヤローとかガキ相手だって言うのに。」

「ははっ、ごめんね。
でも、宏介。前、働いてた焼肉屋によく
来てた4歳ぐらいの女の子が好きなんでしょだから別にいいじゃん!」

「おいっ!お前、俺のこと変態だと思ってるだろ!違うからな!俺はあの子だから好きなの!あの子はちょっと違うの!」

「はいはい。あっ、授業の準備しなきゃ」

「おいっ、逃げるなよ!」

そんなくだらない話をしながら、
僕は時間を待っていた。